9・4(日)新宿 小沢一郎支援デモ 実施報告  小沢一郎支援デモ

9・4(日)新宿 小沢一郎支援デモ 実施報告


小沢一郎支援デモ実行委員会のブログ

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台風12号の影響が事前に強く懸念されていたのですが、デモ実施当日は曇天ながらほとんど風雨はまぬかれました。

(和歌山、奈良、三重県などでは甚大な被害が生じ、死者、行方不明者100名を超える大災害となりました。哀悼の意を捧げると共に、行方不明者の救出と速やかな復旧を祈念いたします。)

このたびの街頭行動では、高性能のスピーカーとカンバン用の架台を車上に搭載したワゴン車を、小沢一郎支援者の方からご供与いただきました。選挙宣伝用に改造したけれど、事情あって使用の機会がないままだったとのことで、「ぜひ役立ててほしい」とのお申し越し、有難く使用させていただきました。

カンバン取り付け部分には、「国民の生活が第一小沢一郎」「国民との約束 09マニフェストを守れ!」の横断幕を張り、街宣車風に仕立てました。

この日のシュプレヒコールはリードの声がよく通った、との感想をいくつもいただいていますが、これは、車上のワイヤレススピーカーが高音質を提供してくれる機材だったためが大きいのです。

提供者の方に心から感謝いたします。

新宿区立柏木公園に集合したデモ参加者は、当方計数で76名、さらに数名、送れて参加の連絡があり、のちに合流を確認しました。80名強、上げ底の概算で100名の行進となりました。

今回デモ直前の8月30日、民主党代表選が実施され、ご承知のように海江田氏が決選投票で敗れ、野田内閣が発足、といった経緯から、参加者の皆様の多くはおそらく、失意と憤懣を抱えておられたものと思います。シュプレヒコールの呼応が、前回に増しての大音声であったようでした。

先頭横断幕には「小沢一郎政権交代マニフェストを支持します 国民の生活が第一」の文言を配しました。

これをこのたびの街頭行動の基調の主題といたしました。シュプレヒコールにも、「民主党マニフェストを守れ」「国民との約束を守れ」「約束を破る民主党はいらない!」の語句を用いました。

16時30分を、少々過ぎての出発。最初の交差点を曲がるとき、沿道の、五十代ほどの男性から、「何で海江田なんだよっ!」という、たいへんに厳しい突っ込みをいただきました。

場所柄が新宿駅周りなので、人通りは多く、甲州街道へ入る辺りからは、相当数の注目を集めていたと思います。

沿道の反応ですが、率直なところ、前回の神保町でのデモのように、多くのご声援はいただかなかったようです。物珍しそうに観る方々や、携帯電話でスナップを撮る方は多いのですが、浅草、神保町での実施のときと比べて、傍観者的な反応が主であったように感じました。

歓楽街の場所柄もあるのかもしれませんし、小沢氏が支持した海江田氏が代表選で敗けた直後だったことも影響していたかもしれません。

また、明治通りへ差しかかる少し前に、数名の、かなり激しい口調のヤジが浴びせられましたが、「日本から出ていけー!」、「この左翼!」という語法から、どうもいわゆるネット右翼の諸兄であったようです。たまたま通りがかったものか、申し合わせて出張してこられたものか判然としません。

歩道から身を乗り出すようにヤジを飛ばすこれらの人々に、新宿署の警備課の警官数名が迅速にに立ちふさがり干渉を退け、当方は取り合わず行進を継続。ほんの一、二分の、さざ波ていどの一齣でした。

明治通りから靖国通りへ進行、脇を追い越してゆく車の運転席から、ごく若いお母さんが、小さな女の子と、重ねた手を振ってくれました。民主党マニフェストのかなめの、子ども手当ての廃止をあやぶんでいるのかなと思ったことでした。

後半、シュプレヒコールはときどき、参加者の方にマイクを手渡し即興を加えていただきました。

また、レギュラー参加の藤島利久さんには、いつもながらの迫力の藤島節を轟かせていただきました。

小沢一郎氏の応援というテーマでは久しぶりに、矢野健一郎氏も参加して下さいました。昨年10月に、「検察・検審・マスコミの横暴糾弾」のデモを開始した初期の仲間で、当時、矢野氏が実行委員長、私が協賛スタッフとして二度、共に主催に携わっていました。

周回コースを、無事故にて柏木公園に回帰。このとき、それまで猶予してくれていたように大粒の雨が、暫時降りました。

終了、撤収後、近場のチェーンの居酒屋にて懇親会行いましたが、どうも実施のたびに、こちらの参加者は増えているようです。50名の座敷を小沢一郎支持者で占拠し歓談しました。

小沢コールで乾杯、再会の方や、初めての方々らと語らう時間となるわけですが、この席に、デモを目撃して興味を抱いて列に加わり、さらに懇親会まで同行した、三十代はじめの男性がおられました。

ご縁とばかり隣に近づき、「小沢さんがお好きなのですか」と伺うと、「いえ、どっちかといえば嫌いです」という、がくりと脱力するようなお答え(笑)。
それでどうしてデモについてきたのですかと訊くと、「陸橋の上から見下ろしていて、最初、こわい集団かと思ったんですが、訴える様子が真剣だったので、興味を持ってついてきてみました」とのこと。また、「小沢一郎は嫌いだけれど、報道でいろいろ非難されているのを、鵜呑みに信じるのはよくないと思っている」とも言われました。

いろいろと質問をいただきました。あんなに熱心に小沢さんを応援する理由は何ですか、ほか、時事的問題についてなど。私も呑みながらなので、雑談あれこれ交えながら、ときに論議のようになり、ですがおおむねは「なるほど、やはりよく考えて、小沢さんを応援してるのですね」と、納得していただけたようです。

これを機に、政治に託すということについて、報道の偏向についてなど、さまざまに考えていただければと思います。

さらに参加の方々から、「こういう風に工夫してはどうか」など、継続と発展のためのアドバイスなどもいただきました。

直接参加の方々からのご意見は、とくに貴重なものと承り、つとめて取り入れさせていただくようこころがける所存です。御批判のほど、よろしくお願いいたします。

今なお、「少人数のデモには意義がない」とのご意見を、ネット上に散見します。
これにつきましては、街頭デモの目的をどのように考えるかの点において、見解が異なっているように思います。

大勢の人間の考えを一度に変える方法はなく、あったとしても、また別のきっかけでうつろう程度にしか定着しないものと、私は考えています。

どのような改革も直線的に進展するものではなく、停滞や困難の時期はかならず経験します。

政財官マスコミの癒着既得権層の支配から脱し、国民主権を達成する、09年政権交代のこころみは、謀略的妨害により深刻な挫折をこうむりました。それでもなお、「国民の生活が第一。」の宣言と、政権交代マニフェストを堅持し、民主主義的政治主導を達成しようとする勢力は、与党民主党内に半数には満たないながらも、最大グループとして存在しています。政権交代の目的実現を図る、これらの代議士らのかなめである小沢一郎氏への、支持と賛同の表明は、情勢困難な今こそ、国民が明示すべきだと思います。

また、それを失望のうちに投げ出すことは、国民みずからが、代議制による国民主権の確立を断念することになると思うのです。

劣勢は挽回が可能です。諦念からは再起はできないでしょう。

デモは通常、「示威行動」と訳され、またそうであることは疑いないのですが、私はむしろ、「啓発と説得」に主眼を置きたいと考えています。

多くの参加者がある方が望ましいには違いありませんが、「啓発と説得」には、規模拡張はかならずしも要件になりません。

ただちには同意しないが、真剣さに打たれるものを感じたので話を聞きたいとか、もっと知りたいという人がいるかぎり、同じように感じた誰かが他にもいるでしょう。それは、思ったよりも多いのかも、または少ないのかもしれませんが、数がどれだけであろうと、それは本質ではないように思います。

一個の人間が、深い同意や、気づきにより、内面の変化を受け入れるということが重要であると私は考えています。そのひとりがいなければ、何も起こらない。また、一人の人間の力を軽んじることはまちがいです。どんな変革も、一個の内面から起こります。

国民の生活が第一。」この宣言は長く、おそらく小沢一郎その人よりも長く、平明ながら不易の課題として、受け継がれてゆくのではないかと予感しています。

これから継続する社会がさまざまな難局に遭遇するその過程で、つねに問題解決のキーワードとして、普遍的に機能しうるように思うのです。

この日集った多くの方々と約したように、小沢一郎氏と、「国民の生活が第一。」の政治方針を支持し、、政権交代マニフェストの堅持を要求する行動は、さらに継続します。

不同意、または反対の方には、もとより協働を求めることはできないでしょう。
その人々が正しいかもしれません。われわれがまちがっているかもしれません。よりよい変革の方法がある、と信じる方は、その運動の形成に力を尽くすことが大切なことではないかと存じます。

私としては、そう簡単にうち棄ててはならない、人や理念、われわれ自身のための政策を、堅く護り保ってゆく必要があると信じています。

一連の街頭行動に参加し、引き続きの賛意を表明して下さる方々に、今後もご協働のほど願い上げます。


9・4街頭行動実行責任者 小吹 伸一

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